「シャンソン教室体験者募集中」という1枚のチラシ。ある公共施設のロビーに置かれたラックの中から偶然それを手に取ったのは2017年の春でした。その日から3分間のお芝居のようなシャンソンに心惹かれ今日に至ります。
清水の舞台から飛び降りるような気持ちで企画した初めてのソロコンサート。長年活動してきた人形たちと一緒に、2度目はドラムを叩きながら歌くことに挑戦しました。
2023年1月、エディット・ピアフの「愛の賛歌」に新しい歌詞をつけると言う大胆な試みをなさった作詞家の朱沢典子さんに出会い、初ミュージックビデオ作成をすることになりました。多くの方々のお力をいただき「青い地球（ほし）の賛歌」が出来ました。
2023年11月に行われた日本シャンソンコンクールで読売新聞社賞受賞時にいただいたコメント”非常に個性があり、まるでアンティーク家具のような渋みのある艶のある響きの声を聞かせてくださいましたエントリーナンバー31番の～”は、驚きとともに私の中で忘れられない大切な言葉となっています。
この初CDのコンセプトは～地球、自然、人間、愛～。今の私が伝えたい内容の歌たちです。ヒトヨシノビタさんの作ったメロディーを聴き、あっという間に書いた詩が「神様の、いるところ」です。CDを作ることなど全く考えてもいなかったし、作ったら後悔すると思っていましたが、何故か今手元にあるCDは、夢ではなさそうです。
お聞きいただければ心より幸いです。
熊谷道子
